TSDS celebrates 25th anniversary in 2023. The following Japanese text is written by Hiro, founder of the Tokyo Swing Dance Society, in March, 2023.
日本のLINDYHOP25周年に寄せて
この文章を書き始めているのは2023年3月。今年は桜の開花が少し早目で、そろそろ花見も終わりかなという頃合い。5年前に「日本のLINDYHOP20周年に寄せて」を書きかけて、結局途中で放置プレイになってしまいましたので、その続きから(笑!)
フランキーの日本での最初のリンディホップのワークショップの日程は、フランキーのフライト、ワークショップ会場とパーティー会場、バンドの状況等を勘案して1998年の3月22日(日曜)と決まりました。場所は表参道に有ったダンススタジオを借りました。パーティー会場はその近くのジャズクラブにしました。なにせ何人が来てくれるのか皆目見当すら立ちませんので、全てが難しい判断ばかりでした。
記録の為に書いておきますと、ワークショップ会場は「ダンススクール・オクムラ」をお借りしました。ここはボールルームダンスの元日本チャンピオン、奥村三郎・純 先生のダンススタジオで、現時点では移転してここにはもうありません。入っていたビルは現存していて、
です。スタジオのお隣が外苑飯店という台湾料理店でしたが、今は台湾小館と名前が変わりました。
フランキーが成田に到着したのは、たしか木曜か金曜だったと思います。当時私は車どころか運転免許証すら取得していなかったので、彼のピックアップはわたりさんに車でお願いしました。宿は都内のホテルです。
この時、シンガポールから世界的なリンディホップインストラクターが二人、自費で参加してくれました。Sing Lim と Andrew Vassiliou(英国籍)です。二人とも Ryan Francois に指導を受けた優れたダンサーでした。
もう一人、これは市井のリンディホッパーでしたが、シアトルから来た Mike Hamilton が日本への出張期間を利用してイベントを支援してくれました。それにはフランキーへのインタビュー録画も含まれます。私の当時の英語はてんでイケてませんでしたので、英語の達者な(笑)同じ米国人の彼にお願いしました。
土曜に皆で浅草寺を観光したりうどんを食べて、その後、浅草橋のわたりダンススタジオに場所を移して、関係者のみの事前ワークショップを開催しました。私にとっても、これが生まれて最初のリンディホップのレッスンになりましたが、何せこのダンスの基本的なフォーミュラが飲み込めず、形を追うので精一杯でした。
日曜日の公式ワークショップの会場は、先の表参道のダンススタジオです。事前の、そして必死の(笑)宣伝が功を奏したのか、はたまたリンディホップの神様が降臨されたおかげなのか、スタジオは60人以上の生徒でごった返しました。内訳はおおよそ、1/3がタップダンス関係者、1/3が舞台関係者、1/3が社交ダンサーでした。リンディホップは日本の誰にとっても初めてでしたので、この時点でリンディホッパーはいませんでした!(笑)
そもそも日本に住んでいるほとんどの日本人はリンディホップを知らないはずなのに、なぜこれほどの人たちがワークショップに駆けつけてくれたのか、最初はよくわかりませんでした。理由はいくつかあったのですが、一番効いたのはフランキーがトニー賞受賞者だったということです。彼はブロードウェイミュージカルBlack And Blue でトニー賞の振付部門を受賞しているので、舞台関係やタップダンス関係者にとっては、憧れの人物だったようです。社交ダンス関係者にとっては、彼らのジャイブ(6カウント)のオリジナルがリンディホップ(8カウント)であった事があります。
1クラス75分で、2クラスを開講したと思います。最初にフランキーがVHSビデオテープで、リンディホップをフィーチャーした昔の映画やミュージックビデオを何本か上映してくれました。
次に実際のクラスに入るのですが、最初はヲーミングアップを兼ねてエレクトリック・スライドというとても簡単なソロのラインダンスを全員で踊りました。曲はカウント・ベイシーの Easy Does It です。
リンディホップに移り一番最初に教えてくれたのは、ペアになってのベーシック8カウントとリンディチャールストン、そしてスウィングアウト、リンディサークルではなかったかなと思います。その後はインサイドターン、アウトサイドターン、シーゴーズ・ヒーゴーズ、テキサストミーなどを次々に習いました。
(執筆中につき、続く)
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